言わずと知れた自己啓発書のベストセラー『7つの習慣』。
世界44ヵ国で出版されていて、世界3000万部、日本200万部を超える良書中の良書です。
私の人生を変えてくれた一冊で、『7つの習慣』だけ読めば他の自己啓発書は読む必要がないと言えるくらいに自己啓発のエッセンスが詰まっています。
しかし、最後まで読み切れなくて、積読になってしまっている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんな読破できなかった方に向けて一冊の本を紹介します。
なぜ『7つの習慣』は読み終えるのが困難なのか?
『7つの習慣』は、500ページを超える超長編自己啓発書です。
他の自己啓発書でこんなに分厚い本は見たことがありません。
表現も硬いし、文章も読みづらいので、古典書を読みなれていないとなかなかスラスラ読めません。
『7つの習慣』が最初にアメリカで発売されたのは1989年です。
なんとすでに発売から30年以上も経っています。
『7つの習慣』は長編で古典的な文章なので、読み終えることができなくて当然なのです。
おすすめしたい『物語が教えてくれる7つの習慣』
では、どうしたら『7つの習慣』を身につけることができるのでしょうか。
ポイントは、無理に原著を読み進めることにこだわらないこと。
英語の勉強だって、いきなり英字新聞に挑戦してもすぐに挫折するだけです。
簡単なところから始めましょう。
幸いなことに、『7つの習慣』は名著であるがゆえにたくさんの関連書籍が発売されています。
その中で、私がもっともおすすめしたいのが『物語が教えてくれる7つの習慣』です。
『物語が教えてくれる7つの習慣』はどういう本なのか?
『物語が教えてくれる7つの習慣』はDAY1からDAY31まで、31の物語で構成されています。
つまり、1日1物語です。
毎日1つの物語を読むことによって、『7つの習慣』の主たるメッセージを思い起こすことができます。
主たるメッセージとは、例えば下記のようなものです(私のお気に入りのメッセージを抜粋しています)。
●DAY8:
「二人とも勝者でなければ、二人とも敗者なのである」(第4の習慣)
●DAY22:
「大切なことは、スケジュールに優先順位をつけることではなく、優先すべきことをスケジュールにすることだけだ」(第3の習慣)
●DAY24:
「自分とは違うものを持つ他者と接することで、自分の知識が深まり、現実をもっと正確に理解できるようになる」(第6の習慣)
メッセージ1つにつき、1つの物語が掲載されています。
1つの物語は4ページで完結していて、1、2分もあれば読めるので、無理なく続けることができます。
構成も全体的にカラフルで、各ページには物語を象徴する写真が載っているので、視覚的にも継続できる工夫がされています。
『7つの習慣』を身につけるには
『7つの習慣』をきちんと理解して、習慣化していくためには、繰り返し読むことが必要不可欠です。
しかし、あの分厚い原著を繰り返し繰り返し読むのは容易ではありません。
相当な根気と、読むための十分な時間が必要です。
『物語が教えてくれる7つの習慣』を活用して、『7つの習慣』のエッセンスを毎日思い起こすのは、習慣化のためのベストな方法だと思います。
私はこの本を仕事用のデスクの上に常に置いていて、仕事の合間など気がついた時に1日分を読むようにしています。
毎日『7つの習慣』のエッセンスを思い起こすことで、それが習慣化し、日常生活に少しずつ変化をつけられるようになるでしょう。
その上で原著に挑戦してみる
『物語が教えてくれる7つの習慣』で『7つの習慣』のポイントが定着してきたら原著に挑戦しましょう。
著者のスティーブン・R・コヴィー博士の言いたいことが理解できているので、以前、途中で挫折してしまったときとは違う感覚でスラスラと読み進められるはずです。