皆さんは自分の部屋に観葉植物を置いていますか。
私は最近になって観葉植物を部屋に置くようになりました。
いろいろな論文を読んでいくと、部屋に観葉植物を置くのは心理面でさまざまなメリットがあることが分かったからです。
この記事では面白かった論文の一つ、職業大学校の調査結果*を紹介します。
観葉植物を置くことのメリット
室内に観葉植物を置くことのメリットは大きく分けると次の通りです。
- リラックス・癒し効果
- 視覚疲労の回復効果
- 空気の浄化
- 室内の装飾
どれも観葉植物を部屋に置くと実感するものですね。
私も観葉植物を部屋に置くようになってからは、特にリラックス効果や視覚疲労の回復の効果を実感しています。
メリットの多い観葉植物ですが、次のような疑問が出てきませんか。
毎日水をやったりするのは面倒なんだけど、人工の植物でも同じ効果が得られるのかな。
観葉植物を置く代わりに緑色のモノを置いても同じ効果が得られるのかな。
この記事で紹介する論文では上記の疑問に対する答えが記載されています。
観葉植物を置く上でのポイント
この論文の調査の結果、観葉植物に関して次のことが分かりました。
- 観葉植物は置いた方が心理的に良い。特に、人工植物よりも観葉植物の方が心理的効果が高い。
- 部屋の中の緑の量は、多すぎても少なすぎても心理的には良くない。
- 植物を1カ所に固めて置くと不快感が増すのでいろいろな場所に置いた方が良い。
- 観葉植物の代わりに壁を緑にしたり緑色の椅子を置いたりしても意味がない。
この論文が面白かったのは、人工植物の評価を行っているところです。
観葉植物に水をやったり土地を取り替えたり剪定する作業って、けっこうな手間がかかりますよね。
私も人工の植物の購入を検討していた時期もありました。
でも、安易に人工植物に手を出すのは、生産性向上を目的とした場合はNGということが分かりました。
また、緑の量は多すぎてもダメだし、1カ所に固めて置くのもダメというのも興味深いです。
水やりの手間を減らすために、部屋の一角に植物コーナーを作って多数の鉢を置くことはNGです。
私は1部屋あたり植物の量は3つ程度にして、分散させて置くようにしています。
おわりに
この調査は、職業大の研究者らによって行われた研究で、21名の大学生を対象に18パターンの部屋の写真を比較させて行われました。
この論文だけでなく、観葉植物に関してはどの論文を読んでも心理的な効果が実証されています。
私は自称ミニマリストですが、それでも観葉植物だけは置いてしまいます。
それだけ有益な効果があるからです。
在宅ワークや在宅勤務で自宅にいる時間が増えている人も多いと思います。
ぜひ皆さんも観葉植物を部屋に置いてみて下さい。
出典:橋本幸博ら (2017) オフィス空間における室内緑化のストレス緩和に関する研究, 職業能力開発研究誌, 33巻, 1号